年頭あいさつ・会見 経済成長へ単年度予算主義から脱却を 経団連の十倉会長

経団連の十倉雅和会長は5日、東京都内で開かれた経済3団体共催の新年祝賀会後の共同会見で、2023年の日本経済を占うキーワードは「成長と分配の好循環」であり、その実現に向け投資と消費を活発にしなければならないと指摘した。また、日本経済の活性化には、第1にこの「成長と分配の好循環」の実現に注力すべきだとし、GXやDX、スタートアップの育成等を通じて経済成長を実現するため、単年度予算主義から脱却し、中長期的な観点からダイナミックな経済財政運営を行うべきだと強調した。

一方、日本経済の競争力強化には、成長分野等への円滑な労働移動が不可欠であり、働き手のリスキリングなどによりエンプロイアビリティを高めるなど、硬直的な労働市場を円滑な労働移動に適したものへと変えていく必要性を強調した。

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十倉雅和会長