静脈産業の現在地と未来(5) 資源循環ネットワーク 彌永 冴子 海洋プラスチックごみ対策の本質 アジアにおける新たな市場拡大の可能性
2024年の幕開けは、シミラン諸島でのダイビングでスタートした。同諸島の観光は、自然環境保護の観点から、毎年11月から5月までの半年間しか許可されていない。島を訪れる観光ツアー会社の環境意識は高く、プラスチック製品の持ち込み禁止等、観光客には徹底した環境配慮行動が求められる。海へ流れ出ないよう、ツアー中に出たごみはしっかり管理され、確実に港まで運ばれる。そういった光景を見ていると、昨今重大な環境課題の一つとして捉えられている「海洋ごみ」は、一体どこから流れてくるのかと、不思議な気持ちになる。

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