新型コロナ第3波の真っただ中にあり、医療体制逼迫のニュースが流れない日はない。健康不安を抱える人は、さぞかし恐怖なことだろう、などと心配していたら、自分が緊急入院することになった。ただの胃痛(今から思えば激痛)だとクリニックに行ったら「小腸が閉塞。直ぐに大病院へ」▼小中高はほぼ皆勤賞、その後も大病知らずで健康だけは自信があった。それが、よりにもよってこの時期に、青天のへきれき。第一候補の国立病院は、長く待たせた挙句に拒否。目の前が真っ暗になったが、市立の総合病院が受け入れてくれた▼手続きして各種の検査を順々に受け、入院して処置室に行って横になり、気づいたらベッドの上だった。鼻からの管が不快だったが、激痛は消えていた。即座に病因を発見し病院探しに尽力してくださった先生、私を陰性と信じて受け入れ緊急処置してくださった病院と医療チーム、24時間見守りの看護師チームほか、従事者の皆様に感謝▼適切な処置と連携のおかげで順調に回復し、めでたく退院できたが、対応が遅れていたら重篤化し、命に関わる可能性もあった。国や知事の揚げ足を取り、講釈や言い訳ばかりしている場合ではない。感染予防の基本は一人ひとりの自覚。肝に銘じたい。 |