5月28日以降の台風第7号や梅雨前線の影響によって、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となり、全国各地で甚大な被害が発生した。まずは今般の「平成30年7月豪雨」で犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます▼政府は8日に非常災害対策本部の初会合を開いたが、環境省の対応については、7日に災害対策チームを設置し、関係幹部によるコアメンバー会議を翌8日に開催。災害廃棄物関係では、全地方環境事務所に被害情報の収集を指示するとともに、「災害廃棄物の処理等に係る補助制度の円滑な活用について」など計9つの事務連絡を全都道府県へ発出している▼同省はまた、廃棄物処理施設の稼働状況などを全地方環境事務所に確認中であるが、9日の6時45分現在、岡山、山口、香川、福岡、広島、愛媛の6県で被害が報告されている。例えば岡山県では、高梁地域事務組合のクリーンセンターの地下施設が水没、また旭川中部衛生施設組合のし尿処理施設も取水ポンプが浸水し、それぞれ稼働停止中だという▼政府は今後、これら施設の復旧や災害廃棄物の処理対策等の実施に当たり、必要な予算の確保をはじめその対応に万全を期すべきである。 (工) |