「ごみ」か「ゴミ」か――。ごみの表記はひらがなで「ごみ」とカタカナで「ゴミ」が混在している。どちらが正しいということもないのかもしれないが、どちらの表記を使うか迷った経験がある方もいるのではないだろうか▼ある廃棄物関係の専門家は「ごみは外来語ではないのだから、本来ひらがなで表記すべき」と指摘する。自治体の部署名に「ごみ対策課」など「ごみ」が付く場合もひらがなが一般的なようだ。では、なぜ「ゴミ」というカタカナ表記が使われるのか。これについては、「ひらがなが多い文章の中では『ごみ』だと目立たない」、「カタカナで『ゴミ』とすることで強調した印象が与えられる」という理由からが多いようだ▼やはりごみというのは「不要のも
の、汚いもの」といった負のイメージが強い。ひいてはごみを扱うごみ処理業者などもあまり良いイメージは持たれて来なかった。全てがという訳
ではないが、そうした意味を込めて「ゴミ」と表記されたケースも少なからずあるだろう▼現在ではごみも「資源」ということで、そのイメージも徐々に変わってきた。個人的には従来からあまり意識せずにひらがな表記を使ってきたが、これからは少し意識しながら「ごみ」という表記を使っていきたい。(心)
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